日常生活では触れる機会の少ない「グロいもの」。
多くの人は「怖い」「気持ち悪い」と感じつつも、どこか惹かれてしまうことがあるのではないでしょうか?
- 「なぜ怖いもの見たさが止まらないのか?」
- 「見た後に後悔するけど、また見たくなるのはなぜ?」
- 「グロいものに惹かれるのって異常なの?」
この記事では、こうした疑問に答えつつ、「グロいもの」を見たくなる人間の心理を深堀りしていきます。
なぜ人は「グロいもの」を見たくなるのか?
1. 刺激を求める心理
人間は、日常生活では感じられないような強烈な感情や体験を求める傾向があります。
これを「刺激追求」と呼びます。
特に以下のような状況では、グロいものがその対象となりやすいのです。
- 退屈を感じているとき
平凡な日常に刺激を求めると、非日常的で強烈な映像や体験に惹かれます。 - 感情を揺さぶりたいとき
恐怖や嫌悪感といった極端な感情は、脳に「特別な体験」として刻まれ、満足感を与えることがあります。
具体例
ホラー映画やグロ映画を見るとき、多くの人は「怖いもの見たさ」で視聴を始めます。
しかし、終わった後には「怖かったけど楽しかった」という満足感を得ることが多いです。
2. 「怖いもの見たさ」の心理
人間には、「禁止されると逆に見たくなる」という心理が働きます。
これを「カリギュラ効果」と言います。
「見てはいけない」とされるものに対する好奇心が、この心理を強化します。
- 「自己決定欲求」が関係
自分の行動を自分で決めたいという欲求が強い人ほど、この心理に影響されやすい傾向があります。 - 未知への挑戦
自分が見たことのない世界や感覚を体験したいという好奇心が、グロいものへの興味を引き起こします。
具体例
「閲覧注意」と書かれたリンクや動画に対して、ついクリックしてしまう経験がある人は多いのではないでしょうか?
3. 自己の限界を試したい
グロいものを見たときの感情や身体的な反応を確認し、自分の耐性を試してみたいという気持ちが作用する場合があります。
- 限界への挑戦
「これくらいなら大丈夫」「どこまで見られるか挑戦してみたい」という心理が働きます。 - 恐怖心の克服
一度見てしまえば「次は大丈夫」と感じるため、恐怖に対する耐性を試す人もいます。
具体例
有名なホラー映画を見て「怖かったけど案外耐えられた」という感想を持つ人は、この心理を経験しています。
4. 安心安全な環境での恐怖体験
現実では危険な体験を避けたいと思うのが普通ですが、「安全な環境」であれば話は別です。
ホラー映画やグロ動画は、あくまで「見るだけ」であり、自分が危険にさらされることはありません。
- 安全地帯効果
安全であることが保証された状態で恐怖を体験することで、刺激を楽しめる心理が働きます。 - 現実逃避
日常のストレスや不安から一時的に解放される手段として、非日常的な映像を見る人もいます。
具体例
スリルを味わうためにジェットコースターに乗るのと同じ感覚で、ホラーやグロ映像を楽しむことがあります。
「グロいもの」を見た後の後悔と対策
「興味本位で見てしまった」「怖いもの見たさで見たが、後悔している」という経験を持つ人は多いのではないでしょうか?
特に強烈な映像や描写が記憶に残り、心身に悪影響を与えることもあります。
以下では、その後悔の原因と具体的な対策について詳しく解説します。
後悔の理由
- 強烈な映像が記憶に残る グロテスクな映像や描写は、脳に強いインパクトを与えます。そのため、特定の場面がフラッシュバックしたり、忘れたくても頭に浮かぶことがあります。
- 記憶の仕組み: 恐怖や嫌悪感を伴う経験は、脳の「偏桃体」が活発に働くことで記憶に刻まれやすくなります。その結果、日常生活でもその映像が突然思い出されることがあります。
- 影響: 日常生活での集中力が低下したり、夢に出てくることで睡眠の質が下がる場合もあります。
- 生理的な嫌悪感が続く グロいものを見た後、吐き気や気分の低下を経験する人も多いです。これは、映像が引き起こす心理的ストレスが身体的な不快感を引き起こすためです。
- 影響: 映像のショックで食欲が落ちたり、しばらくの間、気分が落ち込むことがあります。また、特定の場面を思い出すたびに嫌悪感が再燃することも。
- 自己嫌悪感を抱く 「こんなものを見る自分が悪い」と感じたり、「見るべきではなかった」と後悔することがあります。この自己嫌悪感がストレスとなり、さらなる負の連鎖を引き起こします。
後悔しないための対策
- 事前に内容を確認する グロいものを見る前に、その内容が自分にとって過激すぎるかどうかを判断することが重要です。見る前に一度調べておくことで、過度なショックを避けることができます。
- トレーラーやレビューをチェックする: 動画の一部を確認することで、どの程度の内容なのかを把握できます。レビューサイトやSNSで、他人の感想を読むのも有効です。
- 警告を参考にする: 「閲覧注意」や「R指定」などの警告がある場合、それに従うのも一つの方法です。
- 視聴後のリセット方法を知る 見た後に気分をリセットするための行動をあらかじめ決めておきましょう。これにより、後悔や不快感を軽減することができます。
- ポジティブな映像を見る: 動物の動画や感動的な映画など、心を癒す内容を視聴して気分をリフレッシュしましょう。
- アクティビティに切り替える: 映像を見た後、散歩やストレッチをすることで、身体を動かしながら気持ちを切り替えることができます。
- グロいものを避けるためのフィルタリング 特に刺激に弱い人は、グロいコンテンツを避ける設定を活用するのもおすすめです。
- プラットフォームの制限機能: YouTubeやSNSでは、不適切なコンテンツを非表示にするフィルタリング機能があります。
- カスタム設定: デジタルデトックスとして、特定のアプリやサイトを制限するツールを使うのも良い方法です。
グロいものを見たくなることは異常?
結論として、グロいものを見たくなること自体は異常ではありません。
心理学的には、多くの人が持つ好奇心や感情を揺さぶりたいという欲求の一環です。
ただし、過度に依存したり、現実の倫理感を失わないようにすることが重要です。
まとめ
- 人が「グロいもの」を見たくなる理由について、心理学的視点から解説しました。
- 「怖いもの見たさ」の具体例やその背景にある心理を紹介しました。
- 見た後の後悔やその対策についても触れました。
「グロいもの」に惹かれる心理を知ることで、自分の興味や感情をより深く理解し、より良い選択ができるようになるでしょう。